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https://digital.asahi.com/articles/DA3S14472288.html

北大生、若者向けにコロナ情報を発信　５人でカラオケしていいの？／袋菓子を３人で分けていい？

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、北海道の大学生が、若者にターゲットを絞った「Ｎｏ　Ｍｏｒｅ　Ｃｏｒｏｎａ　プロジェクト」を立ち上げ、感染予防への取り組みを訴える活動を続けている。ウイルスの特徴など基礎知識をわかりやすく伝え、若い人ならではの疑問にもこたえる。

　「５人でのカラオケは？」「袋菓子を３人で分けて食べてもいい？」。同プロジェクトがつくる、スマホなどで見られるホームページ（https://no-more-corona.com/別ウインドウで開きます）では、「この行動っていいの？だめなの？」というＱ＆Ａを設け、学生生活から出てきた疑問への回答を専門家の監修を経て載せている。「若者が感染制御の要であること」も詳しく解説する。

　プロジェクトを担うのは北海道大学の学生。２月２８日に、道知事が道内に最初の緊急事態宣言を出した後、医学部の朝倉利晃さん（２２）が代表となり、３月１日に１５人ほどのメンバーで発足させた。

　当初は、北大生が対象だった。ラインでの拡散に協力してくれる学生のネットワークを結成。新型コロナに関して大学や政府が出した情報を要約し、イラストをつけて分かりやすくして発信して広めてもらった。

　その後、より幅広く同世代に向けて発信していこうと、ホームページを制作。新型コロナについては次々と情報が更新されていくため、今はツイッターでの情報発信に力を入れる。政府の専門家会議の提言や会見の内容を、用語を解説しながら紹介するほか、ひとり暮らしの学生向けのアドバイスなどを投稿している。

　４月には、東京で拡張現実（ＡＲ）技術を用いた作品づくりをしている同世代のプロジェクト「ｗｉｔｈＡＲハッカソン実行委員会」とオンラインでイベントを共同開催。「手洗い」や「ソーシャルディスタンス」などを体感できる動画も制作した。

　北海道を感染拡大の「第２波」が襲っている。感染拡大を止めるためには、外出を自粛するなど各自の行動を変えることが重要だ。朝倉さんによると、身近な人が声をかけた方が、行動を変えてもらえるという。「改めて若者同士で声をかけあうことで、感染防止につなげたい」