【競泳】瀬戸大也、失意の２種目から全てを一新！「食べる椅子の場所、ゴーグルもキャップも全部新しいものに」

◆東京五輪　男子２００メートル個人メドレー予選（２８日、東京アクアティクスセンター）

　瀬戸大也（ＴＥＡＭ　ＤＡＩＹＡ）が、今大会３種目目となる２００メートル個人メドレー予選に出場。１分５８秒１５の全体１６位でギリギリ準決勝進出を決め「（予選）落ちたと思いました。もう１回泳げるチャンスをもらえて今は本当にありがたい」と胸をなでおろした。

　初日から苦戦を強いられている今大会。前回リオ五輪で銅メダルを獲得し、金メダル候補だった４００Ｍ個人メドレーを９位で予選落ちすると、日本記録を持つ２００Ｍバタフライでも準決勝敗退となった。２００Ｍバタ後には「悔しいを通り越してなんかよく分からない」と話していた瀬戸だが、切り替えのために日常生活から全てを変えたという。

　「全部、日常生活から全部違うことをしています」。普段は音楽を聴きながら会場入りするというが、この日は「楽しむという意味でも、周りの雰囲気、会場の空気や音を感じながら泳ぎたいなと思った」と自然体。食事でも普段食べる椅子の場所を変え、ゴーグルとキャップも全て新しいものに変えたという。切り替えのうまさはピカイチの２７歳は「今日は（準決勝進出）ラインの１個上をいけたので。そういうのもポジティブに捉えて最後まで全力で泳ぎたい」と話した。

　この日はバタフライで共に泳いだ後輩の本多灯（アリーナつきみ野ＳＣ）が、銀メダルを獲得した。「最後の１５ｍ、きつくなってもとにかく前に前に意識しておけば（メダルが）取れるから頑張って」と伝えたという瀬戸。後輩の雄姿を刺激に「ああいう所からチームの流れは変わると思う。もう一回チャンスを頂けたので。自分もそれに乗っていきたい」と決勝進出を誓った。
報知新聞社

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