【芸能】ジュノングランプリ続出！なぜ北の大地にはイケメンが多いか

12/30(水) 14:02配信
FRIDAY

最近は『みんなの筋肉体操』（NHK）でもお馴染みの武田真治。出身は北海道札幌市

少し前に第33回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』が今年も開催された。グランプリは北海道出身の前川佑（14）だ。じゅっ……14歳……と年齢を聞いただけでもその眩しさにめまいがしそうだけど、ご本人の顔を確認したら後光がさしているような可愛らしさだった。

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彼の経歴を見てふと既視感を覚えたのは“北海道出身”の５文字だ。日本国内では様々なイケメンコンテストが行われている。なるべく見逃さないように下心丸出しで、様子をチェックしているけれど、どうも北海道出身には垢抜けたイケメンが多いことに気づいた。

◆大泉洋だけじゃない、未来のスター候補生の宝庫

実は第２回の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを獲得して、芸能界デビューを果たしたのは武田真治。彼も北海道出身である。今やタレントの枠を超えて、筋肉マンとして大活躍をしている。控えめそうにしながら、印象に残る発言は多く「コロナ太り自体が悪いことではない。未知のウイルスに対して免疫を高めるために太るのは大事」と話題になった。

大先輩を皮切りに、北海道のいい男たちが続々と顔を見せる。同コンテストの第28回グランプリに輝いたのは、俳優の飯島寛騎。小顔に詰まった甘めの顔立ちとは真逆の、男っぽい性格が魅力的だ。その他、第31回の松本大輝、冒頭の前川佑へと続く。

それから『アミューズオーディションフェス2014』で俳優・モデル部門を受賞した、俳優の金子大地。2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』へ出演も決まっている、期待の新人俳優だ。あくまでも私の記憶の範囲内で、５人もコンテストから俳優たちが輩出されているのは、偶然とは思いがたい。なぜ、北海道出身のイケメンが多いのか？　を推測してみるとそこには“寒さ”と“愛郷心”が浮かんでくる。

◆北海道の大雪がイケメンの足跡を消して、保護している

北海道出身の人たちは愛郷心がすごく強い。各所の『郷土愛ランキング』でも常にダントツ一位になることが多い。個人的に仕事で一緒になった北海道出身の人たちと話すと、故郷への思いが熱く、皆一様に将来は地元で余生を過ごしたいということを話していた。それから相当に志のある目標でもない限り、地元を出ることが少ないという。仮に進学で道外に住んだとしても、就職で地元へ戻ってくる。加えて、本土とはなかなか行き来しづらい状況も、若者の故郷離れを減らしている。

それから単純に北海道は日本国内で一番広いうえに、人口は約538万人と数＝分母が多い。関東に比べたら噂も流れにくいぶん、探せば原石はいるはずだけど、東京からスカウトマンが行こうとしても、なんせ北海道は広いだけではなく、寒くて雪が多い。慣れていないと、思うように身動きが取れない。例えば沖縄県のように車で移動もしやすく、アクターズスクールのように発掘をするスペースが確保されていれば、高ビジュアルの若者も見つけやすいとは思うのだけど……。

愛郷心もあり、寒さにも強い道産子が周囲に勧められて、もしくは運試しのようなつもりで受けたコンテスト。前述の現在芸能界で活躍している面々は全員、現代風に垢抜けた雰囲気を醸し出している。このかっこよさ、雪に埋もれていたんだろうか？　と、ドキドキしてしまうほど。そのうえ全く手垢もついてないというオプションもつけば言うことはない。

もし今、男性の次世代スター候補生を探している芸能界関係者がいたら、ぜひ北海道の開拓からお勧めする。美女の発掘は福岡県と言われていて、橋本環奈、池田エライザ、今田美桜、山本美月に吉田羊、黒木瞳、吉瀬美智子などひれ伏すような美しさの福岡県出身者たちが揃っている。でもこれからイケメンを発掘するなら、北海道へ。そんな時が来るのかもしれない。

文：小林久乃
エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター、撮影コーディネーターなど。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事を多数持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には15万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』（KKベストセラーズ刊）が好評発売中。

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