【朗報】20年前のまだ先進国で活気があった頃の日本を振り返ったところ「全力で欧米を見習う姿勢」があったことに気づく！

次に若者
20年前の若者はファッションセンスが欧米人のそれにそっくりだった。当時の原宿ストリートスナップを見ればわかる。女子はヨーロッパみたいにオシャレだし、男子はイカつくてオラついててカッコいい。いっちょ前にサングラスかけたり、いろんな色の髪形をしている若者が多かった
ファッションだけじゃない。人気絶頂のJ-POPは「洋楽をいかにコピーするか」が人気曲の条件だったし、実際コピーレベルがうまいほど音楽性が高かった。日本人でもHIPHOPやレゲエをやる歌手が当時はいた。ロックバンドもちゃんと洋楽志向だった。音楽を通して西洋の自由の思想を取り込んでいたので、音楽自体に熱狂があった。音楽の消費者である中高生は、学校の校則のような「日本的な古い縛り」にがんじがらめで、そのブレイクスルー（破壊願望）のシンボルが音楽だったから
そして若者の部屋は日本の住まいと思えないくらい欧米人っぽいポスターや雑貨が溢れてカジュアルでセンスよかったし、お金のある若者はドイツのBMWやアメリカのオートバイクを乗り回していた。若者のクルマ離れ、バイク離れもなかった。ついでに言うと若者の集まる飲み屋はワタミではなく欧米の街角にあるようなカジュアルダイニングバーやパブだった

そしてテレビ
放送番組はクイズミリオネアやサバイバーなど当時欧米で大人気の番組をそのまま輸入していたし、それ以外の番組も基本欧米の最先端の番組をパクっていた。なので日本の古典的な中身が内雛壇芸人が並ぶだけの番組と違って、はっきりした企画テーマが存在していてそれが独創的だし、映像編集技法も欧米のテレビのように美的重視で何でもテロップやワイプでぐちゃぐちゃやって単調な絵にすることはなかった。特命リサーチとかディスカバリーチャンネルっぽかった。番組に独自の世界観があった。奥深くて、テレビが面白かったからテレビ離れもなかった

そのテレビで流すCMも欧米志向だった
BGMは洋楽、ロケ地は欧米、出てくる人物は日本の芸能人ではなく外タレだらけ。映像撮影技法もハリウッドのワンシーンみたいな高度なカメラ割りや編集手法を用いていてクリエイティブがあった。特に車のCMは一流で、それを見るだけで「日本人が作る映像でもドラマや日本映画と違ってCMならこんなに上等になれるんだ」とワクワクし、トイレタイムでも食い入るようにCMを見ていた。広告不況で電通が新卒の女の子が死にたくなるほど落ちぶれて経営難になるなんてこと考えられなかった
特に車のCMは質が上等で、カッコイイ車がカッコよく走ることを演出するために最新鋭の技術と最大限の努力を惜しみなく用いていた。そして宣伝されるクルマ自体が、欧米で当時一流の車種のデザインをパクっていて、それゆえに世界に通用する普遍性があった。今みたいにそもそも出さすぎて海外輸出できないアルファードやベルファイアはなくて世界中のクルマファンを魅了するエスティマみたいな車種があった。家電製品も同様でパナソニックのCMはアップル並に一流だったし製品も欧米の一流テック企業の真似をしていてマネシタデンキと呼ばれていた

今、同じことをやっているのは車ならヒュンダイ、家電ならサムスンだ。日本人はスマホを作れなかったが韓国人はそれが作れた。ヒュンダイもじきに東洋版のテスラになるだろう。Youtubeで韓国で放送されチエル最新のヒュンダイやサムスンのCMを見ると、20年前のトヨタ自動車やパナソニックのCMそっくりの欧米を見習った高品格CMが多くて涙が出る。いや当時と同じだけならまだいいが「あの時の欧米を見習う姿勢をそのまま維持して20年発展したらどうなるか」を体現するようなCM及びプロダクトばかりだ。つまり今の韓国の姿は、「日本があるべき未来」なのだ
最たるものがK-POPで、BTSが全世界市場を制覇し洋楽界のトップに君臨したのは、20年前の第一次韓流ブーム以来アイドルグループが徹底的に洋楽を見習いだしたからだ。最初はK-POPはJ-POPの格下だった。それが10年前に日本を抜き、10年後の今は洋楽をも突破しているんだ。J-POPが洋楽を見習うことを辞めて20年落ちぶれて売れなくなった結果K-POPがそのポジションについてしまった