【安全確保】「夜間外出控えて」「必需品備蓄を」　政府が在米邦人に注意呼び掛け…

3日投票の米大統領選が決着しない中、日本政府は抗議活動に在米邦人が巻き込まれる恐れがあるとして、相次いで注意喚起を出している。混乱の長期化に備えた食料など「必需品の備蓄」や「夜間の外出自粛」「抗議活動時の出勤の是非の検討」といった対応を求めている。

在米日本大使館やニューヨーク、シカゴなどの総領事館は6日昼までに15件の注意喚起を出した。実際に略奪・暴力行為が発生したケースの周知や、今後の抗議活動の予告に加え、「今後、選挙結果に対する不服などから暴動が発生する可能性も否定できない」とも指摘。「ダウンタウンや警察署、政府関係機関付近に近づかない」などの具体的な助言も記している。

　加藤勝信官房長官は5日、「邦人の安全確保は政府の最も重要な責務。邦人保護に万全を期したい」と述べた。外務省の15件の通知では、治安情報の収集▽外出時は身の安全に十分留意し、常に周囲に目を配る▽夜間の不要不急の外出自粛▽抗議活動への接近や写真撮影の自粛▽抗議活動時は出勤の是非を検討し帰宅を早める――などの対応を呼びかけている。

2020年11月6日 18時00分
https://mainichi.jp/articles/20201106/k00/00m/010/202000c