【長寿】100歳以上 30年前の20倍に増加　兵庫県内、過去最多の4531人

兵庫県は、２０２０年度中に１００歳以上になる県内の高齢者が過去最多の４５３１人に上るとの見通しを公表した。３０年前の１９９０年度（２１５人）と比べると、２１・１倍に増加しており、県は「年齢に関係なく充実した生活が送れるようサポートしたい」としている。（藤井伸哉）

県によると、本年度は、１９２０（大正９）年４月１日から２１（同１０）年３月３１日までに生まれた１７９１人が満１００歳を迎える。１０１歳以上は２７４０人。２０年は神戸と大阪・梅田を結ぶ阪急神戸線が開通し、２１年はワシントン軍縮会議があった。

県内最高齢の女性は、宝塚市の安川濱さんで１１３歳８カ月、男性は淡路市の瀬合進さんで１０８歳０カ月。男女別では、女性が３９８９人と８８％を占め、男性は５４２人。県民局などがある県内の１０地域別では、神戸地域の１１９６人がトップで、阪神南地域（６７１人）や阪神北地域（５６２人）が続いた。

１００歳以上の県内人口は統計を取り始めた１９６３年度は３人だけだったが、ほぼ右肩上がりで増加を続け、２００２年度に千人を突破＝グラフ参照。本年度は前年度より５２３人増えた。２０年前（００年度）と比べると６・１倍、１０年前（１０年度）より１・７倍に増えている。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、井戸敏三知事や各県民局長らによる対象者の自宅訪問は見送り、出石焼などの贈呈品は配送した。

10/3(土) 10:45 神戸新聞NEXT
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