【令和2年後半スタート】7月1日到来。キャッシュレス還元が終了し、レジ袋有料義務化が開始

https://www.mbs.jp/mint/news/2020/06/30/077723.shtml

日頃の買い物をめぐり、変化が訪れます。キャッシュレス決済の普及のために去年１０月に始まった国のポイント還元制度は今年６月末で終了。
また７月からはコンビニやスーパーなどのレジ袋が原則的に有料化されます。お店もお客も対応を迫られています。

ポイント還元は６月末まで

キャッシュレス決済によるポイント還元制度は、新型コロナウイルスの感染拡大で現金の受け渡しを避けようとする動きもあり、一定程度定着したようですが、６月いっぱいで終了です。
６月２８日、大阪市住吉区の自転車店で“駆け込み需要”について聞いてみると…

「（６月末の）終了に近づくにつれてお客様の需要は高くなってきて、売り上げ的には６月は１．５倍ぐらい。学校も再開し始めているので、
送り迎えで使いたいからということで駆け込みで来られる方も多いですね。」（まちの自転車店「リコ」あびこ店　中井良店長）

特に、電動アシスト自転車や２０万円近くするマウンテンバイクなど、高額な自転車がよく売れているそうです。自転車を購入した人は…
「そこまで安くなる（還元される）と思ってなかったので、少しでも安くなってうれしい。」（自転車を購入した人）

一方、ローソンでは７月１日から２か月間、制度終了による客離れを防ごうと、セルフレジで会計をした人に共通ポイント「Ｐｏｎｔａ」などを２％分提供します。

コンビニのレジ袋は３円～に　マイバッグのニーズ高まる！？

そして、７月から大きく変わるといえば『レジ袋』です。スーパーなどではすでに一部で有料化が始まっていますが、７月１日からコンビニ各社も導入します。
セブン‐イレブンでは大きさに応じて３円～５円、ファミリーマートとローソンは一律３円となります。これについて、コンビニの買い物客は…
「スーパーは用意していくことが多いけど、コンビニは『どうしても必要』と思ってお弁当を買いにいったりすることが多いので、コンビニは（レジ袋を）付けといてほしいです。」（買い物客）
「環境的にはすごくいいと思います。有料になるとわかってから（エコバッグを）常に入れています。」（買い物客）

有料化の義務付けでニーズが高まるのが『エコバッグ』です。大阪市北区の梅田ロフトでは、シチュエーションに合わせて１人が複数持つことを想定し、
売り場には約２５０種類のエコバッグが取り揃えられています。
▼小さな子どもも抱きやすいリュックになるエコバッグ▼荷物を取り出した後は両端を引っ張るだけで収納できるタイプ
▼コンビニなどで重宝しそうなミニサイズなど様々です。
「昨年と比べて（商品の種類は）約２倍に増えていますし、売り上げも約２．５倍伸びています。」（梅田ロフト　村木愛実さん）

有料対象外のレジ袋も

原則的に有料となるレジ袋ですが例外もあります。それは、原料が植物由来のバイオマス成分が含まれたレジ袋で、国は成分が２５％以上配合されていれば有料対象外としています。レジ袋を販売する店に話を聞きました。
「環境に対応している袋なんで、無償で配っていただいて結構なんです。ただし、２５％以上含まれている袋でもお金をとってもいいということにはなっています。」（パッケージプラザ千日前店　福嶋秀行店長）
実際、バイオマス２５％でもあえて有料化することで、客にレジ袋を辞退してもらおうという店もあります。そのため、この店が販売するレジ袋には、有料化にも対応できるよう１枚１枚バーコードがプリントされています。

どの袋をいくらで提供するかは全て店側に委ねられていて、対応は店それぞれです。
大阪市中央区の土産物店「いちびり庵」では、今まで使用していた袋を有料にして、土産用の袋を複数枚求められれば１枚ごとに徴収します。
「Ｌサイズは５円で、Ｍサイズは３円です。」（いちびり庵の店員）

一方、今までの袋で客から袋代をとるか、環境に配慮したものに切り替えるか悩む店もあります。大阪市中央区のたこ焼き店「わなか」千日前本店に話を聞くと…
「今までやったら（店の）名前入りでやってますけど、名前がないと素っ気ないなと。店名がない袋だとどこの袋かもわからないもんで。環境をとるか、名前をとるか…」（わなかの店員）
たこ焼きを購入した客は…
「レジ袋持ってたんですけど、大きすぎるからって店の袋に入れてくれはったから、親切に。有料にしてもいいんちがいます？みんなもっと自覚もってちゃんと資源を考えて行動するべきだと思うから。」（たこ焼きを購入した人）