「バカ。なに笑わせるようなこと言ってんのよ」

　先日、幼なじみの家に行って、婚約を報告をしました。喜んでもらえると思ったら、亮太はすごく悲しい顔をして「心の支えを失った」と涙ぐんだんです。
「お前が他人のモノになったら、俺は会話できる人間の女がいなくなる。飼っているメス犬だけが恋人だ」
「バカ。なに笑わせるようなこと言ってんのよ」

　亮太は自分をブサメンだと思っていて、自信がないんです。女性経験は25歳の時、ソープで50代のおばちゃんに童貞を捧げたと、以前に告白していました。
「お願いだ。結婚するなら、ボランティアだと思って俺としてくれないか？　その思い出があれば、生涯独身でも耐えられるから」

　彼は真剣な目で訴えます。震災のボランティアは経験あるけど、セックスボランティアは初体験。だけど、亮太が素人女性とエッチすることで自信を持つならいいかなと考えました。

　でも、1つになるのはさすがに嫁入り前で抵抗があったので、「シックスナインでいいかな？」と提案。話が決まって私たちはシャワーを浴び、ベッドで逆さまになって、恥ずかしい部分を舐め合います。

　最初、亮太はアソコを広げたり閉じたりしながらじっくり見るので、「恥ずかしい」と言いました。
「心のSDカードに珠美のオマ○コを記憶するんだ」

　よほど私が好きなのかと嬉しくなって、フェラにも心が入ります。彼は経験が少ない割にはクンニが上手。刺激が強すぎないようにクリを皮の上から舐めたり、膣口に舌を入れながら乳首を触ったりと、かなりのテクニシャン。
「ああっ、気持ちいい…」
「任しとけ。俺は横須賀生まれ、AV育ちだ」

　円を描くように膣を舌先で転がされたら、急に高まって「ああっ、イキそう」と、声が出てしまいました。

　亮太は、ここで刺激をストップし、「穴がヒクヒク動いているよ」と感動していました。
「早くイカせて。お願い」
「じゃあ、挿れていい？」
「特別許すよ。早くきて」

　彼は正常位で挿入しようとしたけど、まだエッチは初心者レベルなので、膣口の位置と角度が分かりません。待っているのもきついので、私が上に乗って好き放題動きながら、「ああん、イク、イッちゃう～！」と叫んで昇天。

　亮太は顔も体型もブサイクだけど、心が優しい人だから、結ばれた後に何となく幸福感がありました。
(書き手・横須賀生まれ)

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