「女性が経験してきた現実」をシェアするための「指折りゲーム」がネットで流行。10の項目に対し、経験済みなら指折り数えるというもの

あなたは何本残る？女性の性的被害を再認識する「指折りゲーム」

欧米で人気の「Never Have I Ever Game（したことある？ない？ゲーム）」は、
その名の通り、これまでの自分の経験を告白する遊び。SNSの普及と共に、
InstagramやYouTube上などのコンテンツの一つとして拡がりを見せてきた同ゲームだけれど、
最近ではそのゲームの特性から社会への問題提起や啓蒙の一環として活用されることも。
そんな中、このゲームを「女性が経験してきた現実」をシェアするためにリメイクしたのが、
アメリカ人女性のサラ・ビガーズ・スチュワートさん。今年5月に彼女がTikTokに投稿した
「Never Have I Ever – Female Reality（訳：経験したことはある？女性の現実）」という動画が、ネット上で話題を呼んでいる。
動画の冒頭で「女性のみなさん、これまで私たちが経験したことを共有しましょう」と語り始めたサラさん。
このゲームは、彼女が音声で投げかける質問に対し、経験したことがあれば指を折って数えていくというもの。
そして動画の中でサラさんが口にしているのは、こんな内容。

・（飲みものなどに）薬を盛られたことがある？
・知人や友人の中に、薬を盛られたことがある人がいる？
・知らない人に後をつけられたことがある？
・防犯グッズを持って歩いたことがある？
・後部座席を確認してから、車に乗った瞬間にドアを施錠したことがある？
・同意なく、性的に誰かに触られたことがある？
・断ることで身に危険が及ぶかもしれないと怖くなって、本当はしたくなかったことを男性としたことがある？
・とても怖かった経験や被害に遭ったときでも、誰も耳を貸してくれないと思って告白できなかったことがある？
・後ろから男性が走ってくるのを見たり、音を聞いたりした時に怖いなと感じたことがある？
・あなたの身に危険が及んだり、恐怖に晒されているとき、助けてくれるだろうと思っていた周囲の男性が助けてくれなかったことはある？

すべて指を折っているところを見ると、これらはすべてサラさんが実際に経験したことのよう。
そして彼女がこの動画を投稿した直後から、同じような経験のある女性たちから共感の声が上がることに。
彼女の投稿をもとにしたデュエットの投稿数はTikTok上だけでもすでに1万件を超えており、
ユーザーたちはその想いや自分の境遇なども合わせて語っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3381b8889e29beb2e3b13c94961b684aabafe16