【コロナ】アマゾン先住民リーダー、新型ウイルス感染症で死亡　カヤポ族リーダーのパウリーニョ・パイアカン氏　写真　南米

アマゾン先住民リーダー、新型ウイルス感染症で死亡
BBC 2020年06月18日
https://www.bbc.com/japanese/53088471

カヤポ族リーダーのパウリーニョ・パイアカン氏

南米アマゾンの熱帯雨林を守る先住民の1人として最もよく知られる、
カヤポ族リーダーのパウリーニョ・パイアカン氏が17日、
ブラジル・パラー州南部の病院で新型コロナウイルスによる感染症で死亡した。

パイアカン氏は65歳前後だったとみられる。

パラー州周辺は新型ウイルスのパンデミック（世界的流行）の被害が甚大で、
特に先住民コミュニティーが影響を受けている。

●「時代の先駆けだった」

環境保護団体「プラネット・アマゾン」創設者のゲルト＝ピーター・ブルッフ氏は、
「パイアカン氏はアマゾンを救うために、生涯をかけて、先住民を中心とした世界的な協力関係の構築に尽力した」
とAFP通信に述べた。

「パイアカン氏は時代の先駆けだった。我々は極めて貴重なガイド役を失った」

パイアカン氏は1980年代、ブラジルによるベロ・モンテ水力発電ダムの建設計画に抵抗し、国際的な注目を浴びた。
ベロ・モンテ水力発電ダムは世界で3番目の規模。

1998年には、18歳の女性をレイプしたとして有罪判決を受けた。同氏の妻も犯行をほう助した罪で有罪となった。

パイアカン氏の支持者たちは、同氏の名声を傷つけるために仕組まれたものだと主張している。

（英語記事　Amazon indigenous chief dies of coronavirus）
https://www.bbc.com/news/world-latin-america-53087933

関連
ナショナルジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20131219/377684/

イニレ　オウムの羽根をふんだんに使った頭飾りは、戦士の証しだ。

プカティレ　ケンジャム村の村長。果実や木の実、炭を使ったボディーペイントを施している。

グレイカタンラン　カヤポ族の女性は、ガラスのビーズを長くつなげた飾りを身に着ける。

プン＝オティ　儀式の際に頭頂部をくさび形にそり込むのが、女性たちの風習だ。

ベプラン＝ティ　美しい羽根飾りは、婚約の儀式のためのもの。カヤポ族の通過儀礼だ。

ベプロ　綿を巻きつけ、ビーズをあしらった耳飾りは、命名の儀式で男の子に与えられる。

メカロン＝ティ　ポルトガル語を話し、カヤポ族の立場を代弁する強力な指導者。

ロプニ　世界的に有名な首長。マホガニー材の円盤を下唇にはめているカヤポ族は、今では少なくなった。

ブラジル中部にあるケンジャム村で、クモザルの子どもを肩に乗せて散策するカヤポ族の女性。
彼らはサルの赤ちゃんなど、狩りで親を殺された動物の子どもを育てることがある。

アマゾンの町トゥクマンのスーパーマーケットで買い物をする男性。
町の近くに暮らすカヤポ族は、足りない食料を店で調達する。

【写真特集】流血と破壊に蹂躙される現代の暗黒郷アマゾン
Newsweek 2020年01月29日（水）17時30分
https://www.newsweekjapan.jp/picture_power/2020/01/post-21.php

昨年11月にアラリボイア先住民保護区で違法伐採業者に殺害された同族リーダーの1人、パウロ・パウリノ。25歳だった

だめじゃん