【安倍ちゃん】「新型コロナは中国から世界へ感染拡大」米国の肩を持った安倍首相

日本の安倍晋三首相は25日、新型コロナウイルスの感染拡大について、「中国から世界に広がったのは事実」「基本的な価値を共有する同盟国として、米国と協力をしながらさまざまな国際的な課題に取り組んでいきたい」と述べた。これは、安倍首相が同日、新型コロナウイルス感染症に対応するための緊急事態宣言を解除する記者会見で、最近激化している米中対立に関連した質問を受けて答えたものだ。

　安倍首相は「国際社会が求めているのは、日本、中国がそれぞれ地域の平和と安定、繁栄に責任ある対応を取っていくということ」「中国がそういう対応を取ってくれることを期待したい」とも述べた。米中新型コロナ問題をきっかけに、互いをいっそう敵視している状況で、安倍首相が比較的明確に米国の見解を支持して中国をけん制したという点で注目される。安倍首相は来月、ワシントンD.C.でドナルド・トランプ米大統領が主催する主要7カ国（G7）会議にも「諸般の事情が許せば私も参加したい」と言った。

　一方、安倍首相は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、東京都をはじめとする首都圏と北海道に発令されていた緊急事態宣言を解除した。これで、先月7日に日本の47都道府県に出された緊急事態宣言は48日ぶりに全面解除された。日本政府はこれまで二度にわたって大阪などに対して同宣言を部分解除していた。

　日本政府は25日、新型コロナウイルス感染症に関して感染症学者や経済学者でつくる基本的対処方針等諮問委員会に緊急事態宣言解除方針を諮り、国会報告を経て全面解除決定を下した。同日現在、日本の新型コロナウイルス感染者はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の感染者を含めて1万7323人、死者は852人だ。日本政府は、この1週間の感染者が一日に50人を超えていないことから、比較的安定した状態だと判断したと説明した。

　緊急事態宣言の全面解除に伴い、これまで休業していた大手デパートは段階的に営業を再開することになる。プロ野球やプロサッカーもまずは無観客で開幕する予定だ。夜8時までの短縮営業してきた飲食店なども夜10時まで延長営業することが可能となる。

東京＝李河遠（イ・ハウォン）特派員

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
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