【米大統領選】米で広がる“格差”　ＬＡ、犯罪多発地区「スキッドロウ」　ホームレスに聞く「サンダースだ。彼が一番変えてくれる」

アメリカでは3日、大統領選挙に向けて、14の州で予備選などが行われる民主党候補者争いのヤマ場「スーパーチューズデー」を迎えます。最も有権者の多いカリフォルニア州で、深刻なホームレス問題を取材しました。

　ロサンゼルスにある犯罪多発地区「スキッドロウ」。道路の両側はホームレスのテントで埋め尽くされています。ここ、ロサンゼルスの中心部では年々ホームレスの数が増えています。カリフォルニア州では、去年だけでホームレスの数が16％以上も増加しました。アメリカの好景気を牽引（けんいん）するカリフォルニア州では、IT企業の進出で高所得者層が増えるとともに家賃が高騰しています。ひと月の家賃は1LDKのマンションでも、数十万円にも上るといいます。一方で、家賃を払えなくなり家を追われる人も…。カリフォルニア州は、ホームレスを一時的に避難させる仮設住居286カ所を急ピッチで設置しています。毎年増え続けるホームレスのなかには、巨額の学費ローンを抱え、テント生活を余儀なくされた大学生もいます。ここでは、学生や仕事がある人ですら、住む場所を失う可能性と隣り合わせなのです。

　ホームレスの男性（20）：「あまりにもホームレスが多いから立ち退きを命じられている。でもどこに行けばいいんだ？」

　大統領選挙について聞いてみると。

　ホームレスの男性（20）：「サンダースだ。彼が一番変えてくれると思う。でも1人ではこの状況を止められないよ」

　広がる「格差」に不満を持つ人たちの多くが支持するのがサンダース氏です。カリフォルニア州では、民主党の候補者選びでサンダース氏が大きくリードしています。

3/3(火) 22:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200303-00000082-ann-int