猫エサ買いに行くからのオススメ教えろ

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14449061.html

メダカ、飢えると…オスの体に　名大・山形大などチーム、発表

メダカの稚魚を飢餓状態にすると、オスに特有の「Ｙ染色体」がないにもかかわらず２割ほどが精巣を持つようになったと、名古屋大や山形大などのチームが発表した。脂質の減少の影響で、オスの体になったと考えられるという。養殖などへの応用が期待できるという。

　哺乳類やメダカの「性染色体」にはＸとＹがあり、Ｙ染色体を持つことによって体はオスになる。研究の発端は、孵化（ふか）する直前にメダカの卵黄を除去したこと。メスになるはずの個体の中から
オスの体を持つ個体が現れたという。卵黄に含まれる栄養が関わっているとみて、名古屋大の栄雄大・博士研究員がエサをやらずにメスの稚魚を５日間育てたところ、２割が精巣やオス型のヒレを持つようになったという。

　そこでチームは、エサを与えた個体と、与えなかった個体の体内の物質を網羅的に調査。エサを与えなかった個体には「ビタミンＢ５」として知られる物質「パントテン酸」が多かったという。脂質の合成に関わる物質で、脂質の減少がオスの体をつくる方向に働いたと考えられる。

　チームの田中実・名大教授（生殖生物学）は「Ｙ染色体があればオスというわけではない。性を決める過程には、さまざまな要因が関わる。脂質もその一つと考えられる」と話す。