まず前提として、ワイは診断こそ降りていないがおそらく発達障害的な傾向がある。だからワイの発言や考え方にイライラすることが多々あると思う。でも読んで欲しい。完全な自分語りスレや
それも踏まえて読んでほしい。
ワイはちょうどコロナ禍の時に中学校へ入学した。
ワイは地元でも割と有名な不細工やった。
小学校の5.6年は不登校やったが、その不登校も不細工ゆえの不細工いじりが原因の一つとしてあった。
主な原因は、親の過剰な学力への期待からのプレッシャーやったが。中学受験はしたかったし、親もワイに勉強を強いたが、ある日突然親が「ワイは勉強に向いてない。ワイが勉強すると家庭が壊れる」といい中学受験の話は白紙になった。
以下好きな曲とずりネタスレ
しかもワイは不潔だった。
当時のワイは、髪を洗ったり、ドライヤーをするという習慣がまったくなかったんや。
これに関しては、面倒くさかったからとかそういう理由じゃない。
回転寿司のシーンがええね
でも2年生になってワイの人生は大きく変わったんや。
ワイには大嫌いなクラスメイトがいて、そいつは中1の時も同じクラスで、クラス替えの時わざわざそいつのクラスを真っ先に確認して、同じクラスなのを知るともうひどくがっかりしたくらい嫌いな男やった。
ワレは黙っとけや
こいつのことをヒナタとする。
ちなみに、当時のワイは体育祭の集合写真で、ひどく傾いた陰キャピースとくねくね天然パーマの前髪、とんでもない表情をしていたということでめちゃくちゃネタにされ、その写真を何度も切り抜かれ、クラスラインのアイコンにされたり、「特急呪物」と揶揄される程度の不細工やった。
不細工というだけで話題になるレベルの不細工やった。
中3になるまでのワイは常にその容姿で生活していた。
もうその時点でワイは不登校を決意するくらい嫌やったんやが、当時ヒナタには好きな女がいたらしい。それで、ワイの隣がそのヒナタの好きな女だったんや。
通常の授業の時はちゃんと席名簿があるから、先生は席順が変わるとすぐ気づいて指摘してくる。でも移動教室になるとそれが若干ずさんになるから、ヒナタはよくワイに「お前席変わってくんね?」と頼んできた。
最初はヒナタがなぜそんなことを頼んでくるのか見当もつかなかったが、ワイは変に逆らってヒナタに余計に嫌われ、いじめに発展するのが本当に嫌だったので毎回黙って従っていた。
ワイはびっくりした。
ヒナタはワイのことあんなに嫌がらせしたりしてきたはずなのに、これはおかしいなと。
でもヒナタの態度は柔らかくて、ワイを傷つけるため、貶めるためにわざわざワイとペアになったとは思えなかった。
だからワイは思い切って、「ヒナタはなんで毎回ワイと席を変わるんや?」と聞いた。
するとヒナタは、らしくもなく、顔を赤らめて、「絶対言うなよ、俺、あいつのこと好きなの」と、ワイの隣の席の女を指さして言った。
そこで全部合点がいって、でもがっかりした。
こいつはワイを友達と思ってくれていたわけじゃないじゃんかよと。
ワイとあの女が別の席になったら、もうヒナタにとってワイは様子見なのかよと。
でも、ヒナタとペアワークをするようになるのはその一回だけじゃなかった。
そのあともヒナタはずっとワイのことを誘ってくれた。
むしろ多い方だった。
女友達すらいっぱいいて、よく放課後に遊んだりもしているようだった。
ヒナタはいわゆるギャル系の、中学生なのに電車で出かけちゃいますよみたいな、ワイから見てもかっこいい男だった。
だからどうしてもブサイクなワイと比べてしまって、そのせいで本当に嫌いだったのに、そのヒナタが、ワイを必要にしてくれている感じがして、ワイを1番の友達にしてくれた感じがして嬉しかった。
結局ヒナタとの交流は中学を卒業しても続くこととなる。
二学期の半ば頃には、ワイとヒナタは、クラスで一番と言えるくらい目立つ立場になっていた。
まだ見てるやついるか?
拙い文だけど付き合ってくれたら嬉しい
派手でギャル系のヒナタと、ブサイクだけどなぜかヒナタとよくつるむ、やたら勉強ができるワイ。
だんだん自分に自信が持てるようになってきたおかげで、ワイはみんなと対等に話すこともできるようになっていた。
陽キャでは決してなかった。
でも正直、ワイは一軍だった。
ワイのことを嫌いな奴はたくさんいた。不細工だし、いわゆる冷笑系っぽいところもあった。でもそこを面白いと思ってくれる奴が、ワイの周りにはたまたまたくさんいてくれたんや。
だから学校が楽しかった。
ワイのことをキモいと思っているはずの女子も、ワイに「大丈夫!痛くなかったよ!怖がらないで平気だよ、深呼吸して」などと励ましてくれた。
だから中2は本当に人生の絶頂期だったが、中3でワイの人生は再びおかしくなり始める。
中3になる直前、ヒナタはモテたいということをよく言うようになった。例の女子には告ったが振られた挙句、そのラインが面白すぎると言うことで晒されていたヒナタだったが、めげずに「もっとかっこよくなれればきっとまたチャンスがある」と言っていた。ワイは、ヒナタはもう十分かっこいいのにと思っていたけど、ヒナタにとってはまだまだ足りないみたいやった。
だからヒナタは突然筋トレやメイクを始めた。
ワイもヒナタに巻き込まれる形で、だんだんとオシャレを覚えるようになっていった。
シャンプーをするようになって、頭は痒くないのが普通なのだと知った。
ドライヤーをするたび、親には「色気づいちゃって」「不良」と揶揄われたが、ヒナタの一軍パワーにあてられたワイはそれすら気にならないメンタルを手に入れていた。
ここから数年かけてワイの不細工は少しずつ治っていくこととなる。
学年会議でも話題になるレベルの問題児二人組と化していたからや。
そしてワイは、中2から同じクラスで、その時からなんとなく気になっていた女子と同じクラスになった。
その女子の名前をナオとする。
正直ナオは性格が悪かった。
でもワイは、ナオの顔がもうタイプでタイプで仕方なかった。
中2で初めて会った時からずっと、ナオのことを可愛いと思っていた。
これ以上、タイプな女に出会えることは二度とないと、ずっと感じていた。
高3の今も、ナオ以上に可愛いと思える人に出会えたことは一度もない。
芸能人ですらナオには敵わなかった。
恋愛的な好きだったかどうかは今もよくわからない。でもワイはナオが好きだったし、日課のオカズはいつもナオだった。
ワイはナオが欲しくて仕方なくて、でも自分が不細工なのを自覚しているから、結局誰にもナオへの気持ちを打ち明けることはしなかった。
その度、「ナオ!?あいつブスじゃん!」「お前B専だろ」と言われ続けた。
ワイの心は大いに傷ついた。
でもワイは、陰からずっとナオを慕い続けていた。
他の誰にもわからないナオの魅力をワイだけがわかる。そこに微かな優越感すらあった。
ワイが見た目に気を使って、だんだん変わっていくごとに、ナオのワイへの態度が柔らかくなっていくのも嬉しかった。
ナオを振り向かせるより、ナオをどこまで優しくさせられるかがワイの目標にすらなっていた。
そんな中3生活も半ば、ワイは模試の帰り道、ワイの後ろに座っていた他校の女子にはじめて声をかけられた。
その日のワイは何を思ったか、「ワイは陰キャ上がりだから笑顔が固い。常に笑顔でいる練習や!」ということで、模試中常にニコニコ笑顔でいた。
見てくれてありがとな
後ろにテストを渡す時のワイがずっと笑顔でいて、それで気になったらしい。
笑顔の素敵な人だなーと思って声をかけてくれたみたいだった。
ぶっちゃけ、ブスだった。
でもワイは女の子にそんなふうに扱ってもらえたことなんて初めてだったからすごく嬉しくて、ワイとその子の最寄駅はまったく違ったけど、ワイの最寄り駅まで来させて一時間近く喋っていた。
ラインも交換してその日は分かれた。
そのことをヒナタに報告するとヒナタは本当に喜んでくれているようだった。
「特級呪物だったお前がついにかー!」みたいな。
他の友達もみんな称賛してくれた。
その女子、ここからはカナコと呼ぶ、は、誰からどう見てもワイに気があった。
だからワイは、模試から5日で、「ワイ、カナコのこと好きやねん。だから付き合ってほしい。」と言った。
今考えてもあまりにインスタントな恋愛だったと思う。
カナコの返事はオッケーだった。
そしてカナコは異常なほどワイに尽くしてくれるタイプだった。
ワイが「疲れた」というとラインをやめてくれるし、ワイが「暇や」というと徹夜してでもラインに付き合ってくれた。
そのことをヒナタに言うと、「金ヅルにできるんちゃん」と言われた。
ヒナタとしては、なんの気もない発言だったのかもしれない。
でもその瞬間ワイのなかの悪い気持ちがむくむくと広がってきた。
こいつのことを金づるにしてやろうと。
当時は九月だった。
ワイの本当の誕生日は3月で、ラインのプロフィールにもそう設定していたが、ワイは「実はワイの誕生日今月末なんだよね。祝って欲しいけど、まだ付き合ったばっかだしプレゼントとか要求するのはダメだよな……」なんで悲しげにラインで送ってみた。
「そんなことないよ!盛大にお祝いしよ。好きなものなんでも買ってあげる」と言ってくれた。
ワイはガッツポーズした。
そしてデート当日。
ヒナタや友人数人は面白がってワイらを尾行していた。
ワイにとって初めての彼女だった、カナコ。
ワイは当然のようにカナコに腕を絡めて、「さぁ、行こうか」なんでキザなことを言って見せた。
カナコの頬は緩んでいた。
もちろん、腕を組むのもその日が初めてだった。でもワイには不思議と、緊張も躊躇いもなかった。
駅に着いた時点で、カナコはワイにカービィのぬいぐるみを渡してきた。ワイがカービィを好きなのを、ラインのスタンプで見抜いてきたらしい。
ワイはしめしめと思った。
ちょっと値の張るもので、カナコが渋っても、「そっか…。流石に無理言っちゃだめだよな。困らせてごめん」と悲しそうな顔をすれば、カナコは焦ったように「えっ、ごめん!嘘!欲しいならいいよ。誕生日だもんね」と全て買ってくれた。
総額は一万を軽く超えていたはずだ。
最初のカービィのぬいぐるみも合わせれば、もっといくだろう。
ワイに罪悪感はかけらもなかった。
後日談だが、ワイを尾行していた友達は、ワイがあまりに自然に腕を組んだりするから、本当は他に彼女がいたことがあるんじゃないかと疑われた。
その次の日にワイはカナコのラインをブロックした。
どうせ他校だし、ワイは自分の住所も学校すらも正確には伝えていなかった。だからワイを追うことなどできやしないとわかってブロックした。
ワイは本当に、性格が悪いんだなあとその時実感した。
悪いのはどう考えてもワイなのに、「こんなことが平気でできてしまう自分が辛いよ」と、友達の前でノスタルジーに浸ってみたりもした。
自分に自信もついた。
でもその時、同じくらい本当に落ち込んだ。
ワイはなんの緊張もときめきもなく、女の手を握った。
好きな女じゃなかったからそうだったのかも、と言う考えが挟まる隙もないほど、「ああ、ワイは一生誰かをまともに愛することなんてできないんやな」と感じてしまったからだ。
その後、受験直前にも、筋トレとYouTube直伝の顔のマッサージとメイクで顔のさらによくなっていたワイは、同じクラスのヤリ◯ンで有名だった女に、「ワイ君顔は悪くないじゃん」と言われ、そういうフレンドになろうと誘われたりもした。
ワイは適当にあしらって相手にもしなかったけれど、ワイの中ではふつふつと自信が湧き上がってきていた。
これはいける、と。
ヒナタほどではないが、ワイはイケメンになれたんだ。
ワイはそのまま中学を卒業し、偏差値70ほどの私立高校へ進学した。
中学校治安悪すぎだろ
高校生活では無双できる。
ナオは結局振り向いてくれなかったけれど、ナオより可愛い彼女をつくって、ヒナタの隣を今までより堂々歩けるようになると。
でもそのワイの希望は見事に打ち砕かれることになる。
なんというか、ワイは中学で友達が多かったのは、ワイがもともと不細工だったことに起因していたのだ。
不細工だからこそ成り立つエンタメとして友情が成立していた。そしてその後できた友情はなんだかんだ強固だったから、そいつらは友達で居続けてくれたし楽しかった。
でも高校に入ってワイは中途半端な容姿なのに陰キャくささが抜けない、でも学校サボったりして行動はヤンキーくさい、なんというか、発達障害感のひどいキャラになってしまったのだ。
ワイの周りで、第二ボタンを開けているやつなど女子も男子も誰一人いなかった。
中高一貫で、高校から入る生徒が少なく、だいたい人間関係ができてしまっているという点でも苦しかった。
そしてそのくせワイは勉強だけは妙に得意で、その学校で学年二位だった。そういうところも、なんとなく気持ち悪かったんだろう。
周りから明らかに「あいつは別枠」という扱いをされるのも嫌だった。
それにそもそもその学校は第一志望でもなかった。劣等感と、でも学年二位という優越感が同時にきて、頭がおかしくなりそうだった。
知り合いの勧めで入った文化系の部活でも、変なふうに女子の先輩から気に入られ、そこで妙な争奪戦が起こってしまったせいでとても居づらくなってしまったし、クラスでは裏で常に「ADHDヤンキー気取り」と言われ、ワイの居場所はどこにもなかった。
なんだかんだチャラかった。
この時のワイも、まだまだヒナタに容姿の点では敵わないとずっと感じていたが。
このマナミ関連でまたワイの恋愛観は歪みに歪んでいくことになる。
マナミは、とにかく重かったし、マナミの熱は、ワイにはとても熱苦しくて、ワイがどうにかできるレベルのものでは到底なかった。
もちろんワイは童貞だった。マナミも処女だった。
でもマナミは、いろんなことをワイに求めた。
初めてキスをしたのはマナミとだった。
初めてのキスからもう、ディープキスだった。
一度始めると10分近く唇が離れなかった。ぐちょぐちょ、ねちょねちょと音を立ててひたすらキスした。
ぶっちゃけワイはキスが苦手だった。
それにマナミは、そこが公園でも、陰にワイを押し倒してワイの首元に顔を埋めたり、ワイが痛いと感じるほど強く抱きしめてきたりした。
またマナミは足フェチらしく、何度も足を舐めたいとせがまれた。
ワイは「部活終わりだし汚いよ」と断ったがマナミはしつこく、執拗に嫌がるワイの体中を舐めた。
それがすごく、当時のワイには嫌だった。
ワイが、ナオに夢見ていたのはこんな恋愛ではない。
ワイはもし、ナオと付き合えていたとして、こんなことがしたいとは決して思わなかっただろう。
でもマナミは、そっちの学校ではいわゆる一軍で、バスケ部のエースで、当時一年だったが三年より上手くて、明らかに派手で、背が高くて、まぁ美人と言われるタイプではあった。
でもナオみたいに可愛くない。ワイの好みじゃない。それが余計にワイを苦しくさせたし、ずっと嫌だったのに、なぜかちゃんと拒むこともワイはしなかった。
ワイの言いなりになってくれる感じが、なぜかどうしようもなく楽しかったんや。
中学一年の時や小学校のときのワイとは違う。誰かがワイをみてちゃんと求めてくれているのだという感覚で抜けた。
結局マナミと最後まですることはなかった。
ワイが拒み続けたからだ。
ここでしてしまうと、何かを失ってしまいそうで怖かった。その選択を、ワイは今でもまったく後悔していない。
そして高一の2月、ワイは転校試験を受ける。
ワイは今の高校にどうしても耐えられなくなったのだ。
それに、4月よりさらにかっこよくなったワイなら、ちゃんと校内で恋愛ができるような気がする。
だからもう一度チャンスが欲しい。
今度こそワイは高校で、ちゃんと友達や、ワイを愛してくれる誰かを見つけられるはずだと。
そして同じ時期、ワイは勃たなくなるようになっていた。
転校バフで他クラスの女子に告られてもマナミにどんなことをしてもらっても嬉しく感じなくなっていた。
今思えば、マナミの前でかっこいい自分を演じることがとてつもないストレスになっていたのだと思う。
ワイは辛くないと思い込んでいたけれど、今思えばワイの精神は少しずつ蝕まれていたんだろう、男のくせに、ワイは毎晩泣いていた。何が悲しいのかもわからないのに毎晩ぼたぼた涙が落ちた。
何も考えていないふとした瞬間でも、一人の時間は常に泣いていた。
泣いてることにすら気づかず、鏡を見てようやく泣いてたと気づくような時もあった。
これがいわゆる鬱だったのかもしれない。
そしてワイは、前の高校と一転、偏差値50の高校へ転校した。
そもそも偏差値70の高校からの転校という時点で浮かないわけがないし、ワイはどこにいっても根底は陰キャだから、それはもうどうしようもなかった。
前の高校のように明らかにいじめに近い陰口はなかった。それでもこの異物感はもう、拭い去ることなど到底できそうになかった。
というか、転校とはいえ引っ越したわけではなく県内の高校なので、まあ当然中学時代の知り合いは普通に高校にいるのだ。
だから色気ついたいじりなんかもされた。
でもそんな陰口というのは、まず一軍陽キャが言い出し、そこから二軍三軍と少しずつ伝播していくものだ。
二軍からはそこまで嫌われたいなかった当初、ワイは二軍のトップともいえる、学級委員のレナといい感じになることができた。



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