小学生女児「共用トイレやだー、男子がおしっこしてる後ろ通りたくないの(;ω;)」

「嫌…入れない」小便器で用足す男子の後ろを女子が通る共用トイレ　京都の小学校、改修へ

京都府長岡京市の市立小学校にある放課後児童クラブのトイレが男女共用となっており、保護者から不安の声が上がっている。男女がトイレで鉢合わせないよう施設職員が声をかけるなどしているが、トイレの利用を嫌がる児童までいる。専門家は児童がトイレの我慢を強いられるならば「問題だ」と指摘しており、市は早急に施設の改修を進めるとしている。

長岡京市立長法寺小の敷地内に建つ放課後児童クラブのトイレ。構造は一般的な男子トイレと変わらないが、15年前から男女共用となっている。男子用小便器と向かい合わせに女子も利用する個室があり、女子が小便器を使用する男子の背後を通って個室に入るケースもあるという。

プライバシーの問題を懸念する保護者からは、改善を求める要望書が繰り返し提出され、昨年ようやく小便器の側面を隠す覆いが設置された。それでも男女共用という状況に変わりはなく、トイレに入るのを嫌がる児童もいるという。

こうした事情に配慮し、施設職員も男女がトイレで鉢合わせる事態を防ごうと、事前に声をかけたり屋外にある別のトイレの利用を勧めたりしている。しかし、施設では職員11人が児童約120人に対応しており、ある職員は「障害のある児童に付きっきりの職員もいる。男女が鉢合わせないようにずっと見ていることはできない」と訴えるなど、マンパワーの限界も浮かぶ。

市によると、長法寺小の施設は平成22年の建設と決して古いわけではない。市立長岡第八小の放課後児童クラブにも男女共用トイレがあるが、なぜ令和の教育施設に男女共用トイレが現存するのか。市の担当者は当時の経緯は不明としながらも「グラウンドが狭かったり、保育面積の確保を優先したりしたのかもしれない」と推測する。

トイレの環境改善などに取り組む「日本トイレ研究所」（東京）の加藤篤代表理事は「子供は大人に比べ、トイレを我慢してしまう傾向にある」と指摘。また、排泄（はいせつ）行為は副交感神経が優位になる「リラックスした状態」でしかできないとし、男女共用のトイレが「（排泄の）我慢につながっていれば問題だ」と指摘する。

「嫌…入れない」小便器で用足す男子の後ろを女子が通る共用トイレ　京都の小学校、改修へ

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