しがない人生送ってるおっさんだがこれといって焦燥感もない

とにかくこんな人間になったのは俺なりに理由がある
なんとなくお前らに聞いて欲しい
聞いてくれるか？

結局の所お前らには俺の書き込みが本当か嘘かもわからないしすべてが無意味かもしれない

いわゆる普通の奴だったと思うんだ
でもそんな俺の人生にも幼少期から高校生になるまで異常といえる要素があった

そんな合図がよく聞こえてたからさ、不良たちは代々ここは誰か来るとすぐわかる遊び場、として伝わってたのかも
俺がそこがどっかの会社の使ってない駐車場と知ったのは中学生になってからだった

ヨーロッパのある連続殺人犯は処刑場の裏に幼少期から住んでいたという

俺が中学3年生のときだった　
その日は部活もなくて早く帰ってしまってな。ゲームとかしながらダラダラ一人で過ごしてた

そしたらさ、知り合いの悲鳴が聞こえてきたわけさ

そこには見知らぬ3人の高校生らしき男女がいた

女子高生らしき人は両脇を不細工な不良ファッションの男に掴まれ無理矢理歩かされてた

不良たちに代々伝わる拉致方法だったのかもしれない。両脇から女の子を掴んで無理矢理歩かせる。どんなに叫んでも河川敷で人は来ない

そんでそこは外からは死角になってて見えないけど、見張りが入れば誰が来たかすぐわかる

何しろスカート脱がされてたからな。泣きベソというかもう顔が恐怖に引き攣ってた

でも俺を見て不良2人は慌てて逃げてった

俺はその時は何も考えてなかった。
｢携帯持ってますか？なんなら警察呼びますけど｣
と敬語で質問した
女の子は
｢あかんねん。あいつらに取られた。悪いけど電話貸してくれる？｣
とパンツ姿のまま言われた
俺は深く考えもしないで女の子を家に招き入れ、電話を貸した
当時俺自分専用の携帯とか持ってなかったし

変質者が女の子を拉致して白昼堂々と勝手にとある企業の空き地に侵入したと

なんだかんだ言ってそこの空き地には監視カメラ起動中の看板が付けられ、俺はその女の子と両親に深く感謝された
なんか高級なお菓子を頂いた

その女の子もその女の子の両親も、雰囲気から察するに大事になっていた可能性はないと勘違いしてるみたいだった

たまたま助けに来たのが俺であって、白昼堂々そんな事をしたら誰かしら通報なりしたと勘違いしていたのかもしれない

それからしばらく騒音が完全に無くなっただけ

しばらくしてまた誰かたまに侵入するようになったが、そいつらはどうも分別のある大人でカラオケみたいなことしてるだけ。おそらくそこの会社の人たちかもしれない
なら侵入ではないか

でも大人になってからふと思い返して気づいたわけよ

このエピソードの登場人物に一人異常者がいると

俺はそれを世界の日常だと思っていた

なんだか社会というものが恐ろしいものに思えてきた

もしかしたら日本中の建物の死角ではそういう風に拉致されて酷い目に合って泣き寝入りしてる人が大勢いるのではないかと