【価格はどうなる】原油の高騰に危機感 「完熟マンゴー」の栽培に影響も・宮崎県

原油の高騰に危機感 「完熟マンゴー」の栽培に影響も 日南市

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20211112/5060011082.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

原油価格の高騰が、全国的にも知られる宮崎特産の「完熟マンゴー」の栽培に影響を与えかねず、
農家の人たちが危機感を強めています。

宮崎の名物の１つといえば、芳じゅんな香りと濃厚な甘味が魅力の「完熟マンゴー」です。
マンゴーの産地、日南市では、およそ３０戸の農家が栽培を行っています。
今シーズンの収穫は終わりましたが、１２月上旬からは来年の生産に向けた準備が始まります。

ここで大切なのが、マンゴーの木があるハウス内の「温度管理」です。
マンゴーの実となる、花を咲かせるため、室温を最低でも２４度まで上げる必要があるのです。
来シーズンの収穫は、来年３月ごろから始まりますが、５月まではこの温度をキープしなければなりません。

このために暖房機で重油をたいて室温を上げますが、地元のＪＡによりますと
去年の重油の価格はこの時期、１リットル＝７０円台でしたが、ことしは１００円台と、
３０円以上も値上がりしているということです。

マンゴー農家の河野俊昭さんは、広さ３３アールのハウスで栽培を行っていて
今シーズンは合わせて３万４５００リットルの重油を使ったということです。
今の高値が続くと、河野さんの場合、重油代は今シーズンより１２０万円ほど高くなる見込みです。

このため、河野さんは今より重油価格が低かった１０月中旬に、備蓄のため、
２０００リットルのタンク５本すべてに、重油を満タンに入れたということです。
今後は、重油の無駄だきをしないようこまめに温度管理をして何とか乗り切る覚悟です。

河野さんは「深刻な状況だと思っています。高くても重油を使わないと
マンゴーは育てられないので使わざるを得ません。早く重油の価格が下がってほしいです」
と訴えていました。

11/12 16:09