専門家「高級車を自慢する奴は車カス。車の格を人間の格と勘違いする」自転車中3死亡事故

城西橋近くで中３死亡　５７歳男を在宅起訴　ＳＮＳで“高級車”自慢　事故以前から危険な運転　福岡県
https://news.yahoo.co.jp/articles/0362e926914ef5f962143b3faf0be891ce4f97ec

２０２１年５月、福岡市早良区の城西橋近くで中学３年の男子生徒が車にはねられ死亡した事故で、５７歳の男が過失運転致死の罪で在宅起訴されました。

ＳＮＳで自分が乗っている「高級車」を自慢げに紹介する投稿。

「そろそろまた買い替えたい衝動」

その後の投稿ではー

「と言うわけでアウディＲ８に乗り換えるよね～」

自分の「愛車」に関する投稿を続けていたのは、８月２７日に過失運転致死の罪で起訴された山田穣被告（５７）です。

起訴状によりますと山田被告は２０２１年５月、福岡市早良区城西で友人と道路を自転車で横断していた中学３年の男子生徒を、制限速度を超える車ではね死亡させたとされています。

これまでの取材で、山田被告は事故の直前まで、対向車線にはみ出しての追い抜き行為やクラクションを鳴らしての幅寄せなど「危険な運転」を繰り返していたことがわかっています。

山田被告の危険な運転は、今回だけではなく以前から目撃されていました。

また、ＴＮＣに寄せられた視聴者が撮影した映像には…

山田被告が当時愛用していた高級スポーツカーと同じナンバーの車が、ウィンカーを出さずに交差点内で車線を変更すると、あっという間に見えなくなるほどのスピードで直進しているのが分かりました。

また、赤信号にも関わらず堂々と、横断歩道を超えて停車。

交通ルールを無視し危険な運転を繰り返すドライバーには、共通した傾向や特徴があると専門家は指摘します。

◆日本交通心理学会　志堂寺和則副会長
「（危険な運転をする人の）多くは自分の運転に自信を持たれている方、少しくらい危険な運転をしても事故になるとかそういう気があまりしてない方です。優越感。自分はそういう車格の高い車に乗っているんだぞという意識が、『自分は偉いんだぞ』というような誤解を招いて、“あおり”あるいは“危険な運転”（を行ってしまう）」

山田被告は当初、容疑を否認していましたが、事故当時スピード違反をしていたことはおおむね認めていて、すでに免許を返納したということです。