イタリアンマフィア、町を守る良いマフィアだった。無能な政府のかわりに弱者を救済

南イタリアのマフィアは「大規模流通、宅配、医療サービス」など、現在非常に好調なビジネスにも参入しているという。

したがって、マフィアは将来の計画を始める一方で、現在の活動も忘れているわけではない。
南部で大部数を誇る日刊紙「イル・マッティーノ」は、南イタリアのマフィアが現在とっている戦略をこう分析している。

「ナポリでは、マフィアの“福祉国家システム”が、いくつかの地区で確立されつつある。
ナポリの犯罪組織『カモッラ』は、従来の方針を変えて、ゆすりや投資はやめたようだ。
今、彼らの優先課題は、その地方の支配を維持することと、人々との合意を強化することだ」

パスタのプレゼントが賄賂がわり？

「（カモッラは）いまやパスタを人々に配り、買い物を代行し、薬物の違法取引で得た金を再分配している。
彼らはこれから数ヵ月後、手にできる利益と資本がもっと大きくなったときに、安く雇える労働力を確保しようと狙っているのだ」

この予言は実現する可能性が高い。元マフィア対策検事ピエトロ・グラッソは「イル・ファット・クオティディアーノ」紙で次のように強調している。

「一部の人々はただ家族に食べさせるという目的のためだけに朝、家を出て行きます。
いま、こうした人々は生計を立てるすべがありません。犯罪集団が狙うのはこのような人々です」

トリノの日刊紙「ラ・スタンパ」によれば、南イタリアのみが注目されている一方で、外出禁止令の解除後には北イタリアでも組織犯罪が増加するおそれがあるという。

「“復興”の主役の中には、残念ながらマフィアも含まれることだろう。しかもそれは、南イタリアだけではなさそうだ。
実際、近年の調査によればマフィア──特にカラブリア州の『ンドランゲタ』──は、合法的な数多くの経済部門に手を出しながら、イタリア中部と北部をも支配下に置いた」

「ラ・スタンパ」紙は次のように警鐘を鳴らしている。

「南イタリアには、新型コロナ危機で大きな打撃を受けた経済的基盤の脆弱な社会階層があり、マフィアはそれを“豊かな土壌”として見出している。
南部でマフィア撲滅の闘いを続けることは必要だ。だが同時に、経済・金融活動が最も盛んな地域は北イタリアであるという事実を、忘れてはいけない。
北部も南部とまったく同様に警戒の対象とすべきである」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200403-00000004-courrier-int

日本は世界最大のマフィア経済国だということをイタリア人に指摘されたらどう反論する？

少なくとも昭和中期以降、日本のヤクザの経済活動自体は全く変わっていない
それを変えようとしているのが皮肉なことに弘道会ｗｗｗ