【ボクシング】ロマゴン、8年ぶり再戦のエストラーダに惜敗 試合後には涙…33歳の名王者が選ぶ道は

ボクシングWBA・WBCスーパーフライ級王座統一戦が13日（日本時間14日）に米テキサス州ダラスのアメリカンエアラインズセンターで行われ、WBC王者フアンフランシスコ・エストラーダ（30）＝メキシコ＝がWBA王者ローマン・ゴンサレス（33）＝ニカラグア、帝拳＝に判定2―1で辛勝し2団体統一を果たした。

　両者は2012年11月にWBAライトフライ級タイトルマッチで対戦し王者ゴンザレスが判定（3―0）勝ちしていた。約8年半ぶりの再戦はゴンサレスが世界4階級制覇王者、エストラーダは同3階級制覇王者になってのリング。

　エストラーダは初回から強い踏み込みからのジャブ、ストレートで積極的な試合運び。だが3回からはゴンサレスがプレッシャーを強めてノンストップでコンビネーションを放つ得意の展開に持ち込みペースをつかんだ。6回からゴンサレスがスローダウンしてエストラーダが遠めからの強打で主導権を奪還、ラスト2ラウンドはゴングから猛烈な打ち合いとなったが、エストラーダが紙一重で判定をものにした。

　「接戦だったが、最後の数ラウンドで勝利を引き寄せた。チョコラティート（ゴンサレス）はグレートファイター。3度目の対戦もあってしかるべきだ」と、試合後のエストラーダは勝者にもかかわらず自分からラバーマッチを示唆した。

　一方のゴンサレスは「1度目の対戦よりもいい試合ができたし、やるべきことはやった」と、冷静。エストラーダがアピールした3度目の試合について問われると「2試合とも自分が勝っていたよ？」と返すちゃめっけを見せたが「ファンと彼が臨むなら」とだけ返した。

　ゴンサレスは14年からのフライ級王者時代に主要メディアの全階級最強ランク「パウンド・フォー・パウンド」首位に君臨。スーパーフライ級転向後の17年、シーサケット（タイ）に連敗したが、復活して20年2月にスーパーフライ級王座に返り咲いた。対するエストラーダは19年4月にそのシーサケットを判定3―0で撃破して王座を奪取していた。

　シーサケットは現在、WBC指名挑戦者となっており勝者と対戦が予定されている。エストラーダは「指名試合だから彼とはやらなければならない。だが、いつでも（ゴンサレスとの）3度目の試合はやりたい」と、改めて再戦をアピールした。この階級ではWBO王者の井岡一翔（Ambition）も他団体王者との対戦を希望している。

　一方のゴンサレスは、試合後のインタビューでファンと神に感謝しながら涙をこぼした。勝者は再戦を望んでいるが、33歳の名王者がこの敗戦を機に引退の道を選ぶ可能性もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf3849fe001e2850798f3a97b499072916bd497
3/14(日) 15:46配信

世界ロマゴンだったら田中戦の再放送になって余裕で勝てた