【韓米防衛費】10－20％引き上げで歩み寄り…最後はトランプ大統領次第 このような案を裁可するかどうかは不透明

韓米両国は、今年から適用される第11回韓米防衛費分担金特別協定（SMA）交渉の暫定合意案をめぐり、最終交渉を続けていることが1日、分かった。青瓦台関係者は同日、記者らに、「防衛費分担金協定交渉に進展があるのは事実のようだ」と言いながらも、「まだ交渉は行われている最中だ」と述べた。一時、政府内では「発表が迫っている」という話もあったが、青瓦台関係者は「（同日中に）韓米間（分担金妥結に関する）発表はない」と明言した。分担金の金額をめぐる争点が残っているものと見られる。

　双方が暫定的に合意した案は、協定の有効期間を従来の1年から5年に変え、韓国側の分担金を1兆389億ウォン（約900億円）から10－20％引き上げる内容だと言われている。これは、昨年9月に交渉が始まった時に米国側が提示した約50億ドル（約5360億円）をはるかに下回る金額だ。

　だが、ドナルド・トランプ米大統領がこのような案を裁可するかどうかは不透明だ。トランプ大統領はこれまで、「（従来の分担金の500－600％水準である）50億ドル以上を受け取るべきだ」という意向を表明してきた。同大統領が10－20％引き上げ案に反対する可能性は捨てきれないのだ。米国側負担金のほかに米国製武器購入など、追加条件を提示してくる可能性もある。双方は先月17日と18日にロサンゼルスで行われた交渉代表間の実務交渉とその後続交渉で、そうした案について協議してきた。

　防衛費交渉の最終妥結が先送りされていることから、在韓米軍内の韓国人労働者のほぼ半数に当たる約4000人が同日から無給休職に入った。ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官はこれについて、「胸が痛む日」「無給休職措置を解消するため、両国政府に防衛費分担金協定妥結の必要性を引き続き強調したい」と語った。韓国国防部の崔賢洙（チェ・ヒョンス）報道官は「速やかに特別法を制定し、韓国政府予算で労働者たちの生活を支援する案を推進する予定だ。緊急生活資金融資支援など、さまざまな方策を講じるため努力する」と述べた。

　この日、青瓦台や韓国外交部の周辺では、「間もなく最終妥結を発表するだろう」という楽観論と、「まだ断定することはできない」という留保論が同時に取りざたされた。トランプ大統領がどのような決定を下すか分からないことが最大の変数と言われている。今年2月初めにも韓米両国は約10億ドル（約1070億円）前後で意見の歩み寄りを見たが、トランプ大統領の裁可を得られなかったと伝えられている。トランプ大統領は新型コロナウイルス感染症対応に総力を挙げており、報告が十分行われていないのではないか、という見方もある。

　韓国が年間10－20％引き上げた金額を分担する暫定合意案が妥結すれば、トランプ大統領の要求よりも韓国政府の立場が多く反映されたものだと評価できる。トランプ大統領は昨年前半から「我々は韓国に使っている費用は50億ドル」と主張し、ほぼ同額の分担を要求してきた。

　今回の協定の有効期間を1年ではなく、5年に増やす方向で意見の歩み寄りを見ているのは、SMAの安定性を高めるという点で歓迎すべきことだと評価される。従来のSMA枠にない「韓半島域外防衛費用」も含まれていないとのことだ。米国務省はこれまで、本土にいる米軍が韓国循環配備のため装置などを移動する費用を韓国が分担するよう要求していた。

　トランプ大統領が暫定合意案を裁可すれば、協定文案作業を経て、約十日後に仮署名が可能になる。韓国政府は、最終妥結が行われるよう国会批准を急ぎ、5月29日までの第20代国会の任期内にSMA協定批准案を通過させる方針だ。しかし、トランプ大統領が今回も合意案を拒否したり、見直しを要求したりすれば、交渉は来月以降に再び延期されるしかない。

金真明（キム・ジンミョン）記者

朝鮮日報／朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020040280097

2020/04/02 12:01

韓国に都合よくねーか？
アメリカが要求する金額に全く及ばない負担を５年も維持なんて

在チョンの票目当てにしても妥協はない

ここ数カ月ずっとこのままなんですが

「韓国から提案してみた」 ってレベルの話だったか。　しかも２倍じゃなくて ２０％増し ってｗｗｗ

ビジネス舐めとる

>双方が暫定的に合意した案は、協定の有効期間を従来の1年から5年に変え、韓国側の分担金を1兆389億ウォン（約900億円）から10－20％引き上げる内容だと言われている。
これは、昨年9月に交渉が始まった時に米国側が提示した約50億ドル（約5360億円）をはるかに下回る金額だ。