【悲報】関西人、アホだった「日光は行ったことあるけど栃木県は行ったことありまへん」

寒風吹きすさぶ初冬の京都市・伏見稲荷大社。居並ぶ朱色の鳥居にカメラを向ける修学旅行生や観光客が行き交っていた。２０年の市区町村魅力度ランキング１位の世界的な観光地の中でも、特に人気のスポットだ。土産物屋の女性店員（６０）に栃木の印象を尋ねた。

　「栃木？　行ったことないね」

　――日光は？

　「日光はあるよ。中学の修学旅行で」

　――日光も栃木県なんです。

　「え、ほんまに？　知らんかったわ」

京都市内などで取材した約５０人中、「日光」を知らない人はいなかった。だが、なかなか栃木とは結びつかないようだ。

日光東照宮やイチゴ、ギョーザなど栃木の有名どころをまとめた一覧表を見せた後に「言われてみれば……」という人もいた。京都市の会社員、青柳志保さん（２９）は「関東とは分かっていたが、栃木は茨城と群馬とセットで頭に入っているので、『どこだっけ？』となった」と話した。

さらに多かったのは「栃木がどこにあるのか分からない」という声だ。試しに白地図を見せて指さしてもらった。だが迷わずに分かった人はごくわずか。茨城や群馬を選ぶ人も珍しくなかった。

京都観光中の新潟市の会社員、町田佳美さん（３６）は「いろいろな県に挟まれ地理的に分かりにくく、知名度が低いのでは」と分析した。

栃木から離れるほど、その傾向は顕著になった。記者の故郷・松山市。中世以降、栃木から多くの武家が移り住んだとされ、「宇都宮」姓が多いなど、ゆかりは深い。
だが、いよかんの産地で愛媛県の離島、興居（ごご）島の会社員、奥嶋弘恵さん（２６）の人さし指は静岡を起点に東へ動き、茨城や埼玉、群馬あたりをぐるぐるとなぞりながら最後は群馬へ。「西日本なら分かりますが、東日本は……」と言葉少なだった。

一方で「とちおとめがおいしい」「宇都宮にギョーザを食べに行きたい」と、一つ一つの観光資源の知名度は高かった。

どうすれば栃木と結びつくのか。東京から京都を訪れた大学４年の勝屋昂大さん（２２）は「車で直行直帰するので、栃木に来たという印象が薄い。日光やスキー場などで『栃木』をもっとアピールすれば浸透するのでは」と提言する。他にも「ＳＮＳや動画共有サイトでの発信」や、愛知県岡崎市で観光客増につながった「ご当地ユーチューバーの育成」という意見もあった。

記者は１９年春に初任地として配属されて初めて栃木を訪れた。この２年間で、ラフティングなど豊かな自然を生かしたアクティビティーを多数体験できることや、取材を通して接する県民のおおらかさなどの魅力を発見した。「いいところだと思うんですよね」。そうつぶやく記者に松山市の無職、竹内美津子さん（６９）は言った。

「順位にこだわらなくてもいいんじゃない。その県に住む人が魅力を分かっていれば、それで十分よ」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a0e708faf0c38e384bcf1a9931a71cd726404311

江戸の番付で箱根より上

おっ勝利か？