【国家予算】３年度予算案決定　過去最大の１０６兆６０９７億円　コロナ対応５兆円予備費　社会保障、防衛費も最大

政府は２１日、令和３年度予算案を閣議決定した。行政運営上の基本的な費用となる一般会計の総額は、２年度当初予算比３兆９５１７億円増の１０６兆６０９７億円。新型コロナウイルス対策の費用や社会保障費の増加で、９年連続で過去最大を更新した。２年度第３次補正予算案と一体編成の「１５カ月予算」で、コロナ対策と景気の下支えに万全を期す。

　支出にあたる歳出では、足元で感染「第３波」が急速に広がる状況を踏まえ５兆円の新型コロナ予備費を確保した。

　医療や介護、保育の充実などの社会保障費は前年度比１５０７億円増の３５兆８４２１億円と過去最大を更新した。消費税率１０％への引き上げに伴い２年度当初予算に計上した臨時の景気対策関連費４８７億円が無くなり、国民負担の軽減を重視した菅義（よし）偉（ひで）首相の意向で薬の価格「薬価」を削減し１００１億円を抑制したが、高齢化に伴う年金給付費が１７７３億円増えた。

　公共事業費は、２年度の臨時景気対策費で計上された７９０２億円が減ったことで７８７６億円減の６兆６９５億円。豪雨など高まる自然災害リスクの備えを重視し、防災・減災と国土強靱（きょうじん）化に関する予算で３兆７５９１億円を確保した。

　国を守る防衛費は２８９億円増の５兆３４２２億円で９年連続の増加。宇宙やサイバー領域での専門部隊の新設などもあり、７年連続で過去最大を更新した。

　過去の借金の支払いに充てる国債費は、国債の発行残高の増加に加え、利息の支払いが増えていることが響き、４０７２億円増の２３兆７５８８億円となった。（ここはソースでは「２３億７５８８億円」になっていますが、明らかに単位の些細な記載ミスであると判断し、僭越ながら立て子で「億」から「兆」に修正しました）

　一方、収入にあたる歳入は、コロナ禍による企業業績の悪化などを踏まえ、３年度の税収が前年度当初予算比で６兆６５０億円減の５７兆４４８０億円と見込んでいる。税収減と歳出増というダブルパンチに対応するため、国の借金にあたる新規国債発行額は前年度から１１兆４０８億円増えた４３兆５９７０億円となり、当初予算ベースで１１年ぶりに増加に転じた。

　政府は予算案を来年１月召集の通常国会へ提出し、年度内の成立を目指す。

2020.12.21 10:44
産経ニュース
https://www.sankei.com/economy/news/201221/ecn2012210008-n1.html

先進国の国際は、人気があるせいか利率が下落してるでしょ。