【尾身会長】 「感染が高止まりしているということは対策の効果が不十分ということ。対策の強化が必要だ」

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は11日、感染が急増するステージ3相当の地域のうち、
新規感染者数が高止まりしている地域では必要に応じて酒類を提供する飲食店の営業時間短縮を「午後8時」に前倒しするよう求める提言をまとめた。

感染が拡大している地域では営業時間短縮の前倒しに加え、エリアの拡大も求めた。

分科会の尾身茂会長は11日午後の記者会見で「感染が高止まりしているということは対策の効果が不十分ということ。対策の強化が必要だ」と述べた。

分科会は、感染が急増するステージ3相当の地域を感染者数の推移に応じて「拡大継続」「高止まり」「減少」に分類。
「減少」以外の地域では政府の需要喚起策「Go To　トラベル」「Go To　イート」事業を一時停止するよう求めている。

新型コロナ対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は10日の会合で、
北海道については新規感染者数が減少傾向にあるとする一方、東京や大阪、愛知は新規感染者数の発生が継続または拡大していると評価している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG114SP0R11C20A2000000