【裁判】市役所に灯油を撒いて焼こうとした52歳被告「ざまあみろ。自業自得」検察「反省が感じられない」懲役6年求刑。神戸地裁

https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/202010/0013800025.shtml

昨年１１月、兵庫県尼崎市役所南館で灯油をまいて焼こうとしたとして、現住建造物等放火未遂と
威力業務妨害の罪に問われた住所不定、無職の男（５２）の裁判員裁判の論告求刑公判が２１日、
神戸地裁（飯島健太郎裁判長）であった。
検察側は「事件当時は庁内に約千人がおり、多くの命を脅かした」として懲役６年を求刑。
弁護側は懲役２年を求めて結審した。判決は２２日。

検察側は論告で、男が被告人質問で事件について「ざまあみろ。自業自得」と述べたとして、
反省が感じられないと指摘した。

弁護側は「建物は燃え広がる危険が少ないコンクリート造り。財産的損害も大きく生じていない」として、
放火行為の中でも結果が重くない部類に入ることを強調した。

起訴状によると、男は昨年１１月６日午後３時ごろ、同市役所南館１階で、灯油約９・４５リットルを床にまき、
ライターで火を付けた新聞紙を投げ入れて庁舎を焼こうとしたとされる。職員が消火し、新聞紙の焼損にとどまった。