【テニス】負傷の大坂なおみ、全米オープンでの完全燃焼誓う「（けがで）少しストレスは感じるが、自分のベストを尽くしたい」

2020.8.30 19:25
https://www.sanspo.com/sports/news/20200830/ten20083019250005-n1.html

　【ニューヨーク２９日（日本時間３０日）】テニスのウエスタン・アンド・サザン・オープン女子シングルス決勝を左太もも裏負傷で棄権した大坂なおみ（２２）＝日清食品＝がオンラインで記者会見し、３１日（同９月１日）に当地で開幕する四大大会の全米オープンに向けて気持ちを切り替えた。開幕日に顔を合わせる土居美咲（２９）＝ミキハウス＝との初戦はナイター。時間の猶予をプラスにする。

　２年ぶりの王座奪還へ、気持ちを奮い立たせた。左太もも裏の痛みは、完全には引かない。大坂はそれでも、センターコートでの幕開けとなる全米で完全燃焼する。

　「（けがで）少しストレスは感じるが、できる限り自分のベストを尽くしたい」

　開幕日の１回戦で左利きの土居と対戦。昼ではなく夜の部の第２試合に組まれた。決勝で棄権した全米の前哨戦は半年ぶりの大会で、５日間で４試合を戦った。「最初から疲労を感じていた。準決勝で、より強い痛みになった」。患部の回復に向けた時間が生まれたのはプラスだ。

　新型コロナウイルス感染防止のため、前哨戦では疲労回復用の氷風呂が会場内に設置されなかった。これまで試合後に利用してきており、少なからず影響はあった。ただ条件は誰も同じ。新様式の設備を経験できたことも前向きに捉えたい。

　米国で起きる人種差別への抗議として、一度は前哨戦を棄権する意思を表明。撤回して臨んだ準決勝を制した。「何が起きても、好結果を出せる自信をつけられた」。揺れ動いた数日間の経験が２２歳を大きくする。

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